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Amazon Lightsailを使ってみた

こんにちは。
プラットフォームサービスの関根です。

今回は、Amazon Lightsail(AWS)を利用してみましたので、そのご紹介です。

概要

Amazon Lightsailはシンプルで低額、定額なVPSサービスです。
2017年5月末より東京リージョンでのサービス利用も可能になりました。
詳細はこちらをご確認ください。

プロトタイプや社内ツールとしての利用では構築スピード、経済面でメリットがあります。
今回はAmazon Lightsailにてサーバを立ち上げて、機能を中心に確認いたしましたのでご紹介します。

準備するもの

AWSアカウント(今回のAmazon Lightsailでは無償プランにて構築)
MySQLエンジンのRDS(構築②で利用)

構築①

まず、AWS管理コンソールより「Amazon Lightsail」を開きます。
インスタンス作成時の選択項目は下記の通りです。

  • Region/AvailabilityZone
  • InstanceImage
  • InstancePlan
  • InstanceName

今回はNginxイメージを起動します。

30秒程でインスタンスは起動し、1~2分程でssh接続可能な状態になりました。
選択項目にはありませんでしたが、
インスタンスにはPrivate IPとPublic IPが自動で割当てられた状態でした。
(VPCは選択できなかったので、不可視なVPCにインスタンスは起動したようです)
サーバの起動、停止、再起動は右上のアイコンで操作可能です。
(アイコンをクリックするとポップアップは出ずに即開始(起動、停止、再起動)するので注意!!)

imagefile_1.jpg

右上のアイコンをクリックする事でブラウザからサーバコンソールに接続することも可能です。
しかも、鍵認証なく接続できます。
また、EC2のようにsshクライアントからkey pairを利用した接続も可能です。

nginxへの接続も問題なし。

imagefile_2.jpg

ちなみにOSはUbuntuで起動していました。

Firewallのデフォルト設定は下記の通りでした。送信元の指定はできないようです。
(セキュリティ面は注意する必要がありますね)

imagefile_3.jpg

静的なグローバルIPアドレスをアタッチする事も可能でした。

imagefile_4.jpg

静的なグローバルIPアドレスをデタッチしてみたところ、すぐに動的なグローバルIPアドレスが付与されました。

==その他==

インスタンスプランの変更をしたい場合は、インスタンスの再作成をする必要があります。
(EC2のようにサーバ停止後→タイプ変更の流れはできない)

スナップショットはEC2同様に取得可能でした。

構築②

AWS側VPCとLightsail間でピアリング接続をする事でRDSとの接続が可能との事なので試してみました。
構成は下記の通りです。

imagefile_5.jpg

Lightsail管理コンソールにてVPC peeringを有効化しました。

imagefile_6.jpg

Amazon LightsailからRDS接続を試してみました。

$ mysql -h nctdbinstancexx.cptqzepswike.ap-northeast-1.rds.amazonaws.com -P 3306 -u nctuser -p
Enter password:
Welcome to the MySQL monitor.  Commands end with ; or \g.
Your MySQL connection id is 21
Server version: 5.6.35 MySQL Community Server (GPL)

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Oracle is a registered trademark of Oracle Corporation and/or its
affiliates. Other names may be trademarks of their respective
owners.

No entry for terminal type "vt100";
using dumb terminal settings.
Type 'help;' or '\h' for help. Type '\c' to clear the current input statement.

mysql>

VPC peeringを利用する事で、RDSとの接続ができました。
その他、Lambdaとの接続も可能なのでスナップショットの自動化などが出来たら便利ですね。

まとめ

シンプルな構成を活かして、プロトタイプや社内ツールとしての利用では使えそうです。
セキュリティ面は簡易的な設定のみしかできないので注意する必要があります。
VPC peeringを利用する事で他のAWSリソースと接続できるので、
活用パターンは広がりそうです。